速度ひとつめ【神|様の|憂|鬱】

概要と注意
ニコ動で投稿している松の人力の中で、1と3のあるストーリーに基づいた投稿作いくつかの背景語りのようなものです。(動画まだ未完だけど)
曲単位でどうとでもとれるようにできればしたかったので繋がりとか別にいいって方は気にしなくていいし、基本好きに解釈どうぞ！知りたければもちろんどうぞ！って感じのやつです。主に何がどうなってんの？って思った方向け。
速度が喋る形で書いてるので苦手な方はすみません。

速度ひとつめ【神|様の|憂|鬱】

【松人力替え歌】神|様の|憂|鬱【長男】

1「はーいお兄ちゃんでーす、なになに、好きに喋っていいって？」
3「三男でーす。……動画の内容をね」
1「細かいこと気にすんなってえ～！」
3「動画の登場人物である僕らと今喋ってる僕らは同一人物であり同一人物でないので悪しからず、まあそんな気にしないでいいんだけどね」
1「うわ無視されたよ」

本題

1「え～……これはですねえ……」
3「拗ねてますね」
1「るっせ……」
3「拗ねて全世界を呪う松兄さんですね」
1「おいやめろ」

1「何で拗ねてんのかという話でございますがあ～」
3「拗ねるなよ」
1「拗ねてないしい！？」
3「話が逸れるだろほら……」
1「なんっで俺が嗜められてんの！？分かったよさっさと喋るよ！あのね！

──あの日俺達、松野家六つ子の長男と三男は将来に対する認識の相違により性懲りもなく口論を繰り広げていた。今回は特に厄介なことにもう数日経っている。そんな他の兄弟から関わりまいと無視される中、金持ちの某旗友人から旅行のお誘いが来た。
　二週間に及ぶ日本各地温泉巡りの旅(タダ)。
　今度は温泉事業に手を出すのかと慄きつつも心躍らせていたが、俺達に向かって兄弟両親から放たれた一言は非情なものだった。
「あんたたちは留守番ね、ちゃんと話し合いでもして仲直りしなさい」
　呆然としている間に彼等はさっさと旅立っていってしまった──

という背景がまずあり～……」
3「そこからなの？わりとどうでもいいよね？」
1「そこからじゃないの？」
3「僕が家出したところからじゃないの？」
1「あ～それでも良かったかもしんないけど、ほら、何で皆いないの？って疑問あるじゃん」
3「居る描写はなくても居ない描写ないんだけど……」
1「重箱の隅つつくような真似すんな！はい、ほら」
3「あ、僕？家出の話でいいよね」
1「ちなみにこの部分は二作目と時間が前後しているのでさらっといきま～す」
3「は～い。えーと、先に冷静に話し合おうって折れたのは兄さんだったよね、既に険悪な空気に耐えられなくなってるのがよく分かりますね」
1「俺だよ？無理だろ」
3「むしろ数日持ったのがおかしい……、で、話し合った結果盛大にすれ違ってしまったと」
1「おっかしいんだよな～ちゃんと正直に落ち着いて話してたはずなんだよ、なのに俺が言いたいこと全く伝わってない！」
3「原因ほぼほぼ兄さんだし言葉が足りねーんだよ……」
1「それくらい分かるだろ！兄弟だろ！」
3「それが原因なんだよなあ……」
1「納得いかねえ……」
3「で、僕が家出した理由ですが、つまるところは"一人暮らしする！家探す！職探す！"」
1「お前も大概突っ走ったよな、せめて見つけてから出ろよ、一松かよ」
3「そこそこのお金があったからゆえの暴挙だよね、他の家族が不在だったからっていうのもあるけど」
1「お金が……あった……？」
3「は、いやっ、前しばらくやってたバイトの給料の蓄えに加えてちょ～っと勝ってたから余裕があったなんてそそそそんなことは！」
1「はあ～～～～！？おま」
3「次いこう次！」

3「……兄さん？」
1「……おう、それで一人取り残された俺はお前らに対する恨みつらみをつのらせていた」
3「うん、そう言うとアレだけど要は"何で思い通りいかないんだ"って拗ねだよね、しかも僕以外はだいたいとばっちりだし」
1「呆然としてるところにお前は"自分の考えにやっぱり確信持ちかねてるんだけどどうしよう……でもこれが正しいよね……"みたいな手紙寄こすし、何だお前！面倒な女か！」
3「忘れろ」
1「ところで"前に皆に宛てた手紙は届かなかったけど"って何の手紙のこと？」
3「これも三作目にかぶるので詳細は後でね……」

1「結論、どうせ将来のことを考えて行動したところでこの世界では何にもならないんだから今を楽しめばいいじゃんと思っているのに主に三男にひたすら反論された後この状況を打破するとでも言いたげに出て行かれてしまってさらに運悪く一人ぼっちになってしまい不貞腐れている長男の戯言」
3「戯言でいいんだ」

3「ところでさ、滅茶苦茶繰り返し言ってるあれについてって聞いてもいいの？」
1「！……さ～てここで問題です！」
3「！？」
1「おそ松の心境はどれでしょう！？

a 愛してるなんて言うまでもなく愛してる
b あって当然であるべきものに愛なんてない
c 全部ただの手駒に過ぎないから愛なんてない

さあ答えを！」
3「えっ、あっ、まって、え、a！」
1「残念答えはbでした～ではまた来週！」
3「はあっ！？うっそ、え？てか来週なの？は！？」

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